【断熱に最重要のサッシ】アルミサッシの価格や性能、メリットとデメリットをご紹介

快適な室内環境を実現するために欠かせないのが断熱です。そして、家全体の断熱計画において最重要な役割を果たしているのが「サッシ（窓）」です。サッシにはいくつか種類があるのですが、今回は「アルミサッシ」に焦点を当てていきます。

本記事では、断熱に最重要のサッシの中で、アルミサッシの価格や性能などの特徴、採用する場合のメリットとデメリットを詳しくご紹介しておりますので、家づくりの参考にしていただければ幸いです。

• INDEX

• 1. サッシの重要性

• 2. アルミサッシとは？

• 3. アルミサッシの価格比較

• 4. アルミサッシの断熱比較

• 5. アルミサッシのメリット

• 6. アルミサッシのデメリット

• 7. まとめ

サッシの重要性

上の図は、家全体で発生する熱の移動の箇所と割合を示したものです。

夏の場合、床・外壁・屋根・換気から侵入する熱の割合は27%に対し、窓（開口部）から侵入する熱の割合は73%もあります。冬の場合、床・外壁・屋根・換気から逃げる熱の割合は42%に対し、窓（開口部）から逃げる熱の割合は58%もあります。

以上のことから、サッシは家全体の断熱計画に大きな影響を及ぼすことが分かります。また、サッシの断熱性能が高いほど冬場に結露が発生するリスクを抑えることができるため、サッシ周辺の木材の腐食やカビの発生を防ぐことにもつながります。

アルミサッシとは？

サッシはフレームとガラスで構成されていますが、アルミサッシはフレームの素材がアルミニウムのものを言います。価格が安い・強度が高い・軽量で加工しやすいですが、断熱性が極端に低いという理由で最近の戸建てでは採用されていません。

アルミサッシのメーカーは、YKKAP・リクシル・三協アルミがトップシェアですが、YKKAPは2027年度で住宅用のアルミサッシを生産終了の予定です。

アルミサッシの価格比較

サッシの素材による価格比較は以下の表をご覧ください。

アルミサッシは、その他の素材と比較すると価格が安いサッシとなります。ただし、ガラスや空気層などの構成で価格は異なります。

アルミサッシの断熱比較

サッシの素材による断熱比較は以下の表をご覧ください。※樹脂はアルミの1000分の1しか熱を通しません。

アルミサッシは、その他の素材と比較すると断熱性能が低いサッシとなります。ただし、ガラスや空気層などの構成で断熱性能は異なります。

アルミサッシのメリット

アルミサッシの代表的なメリットとして以下の点が挙げられます。

●価格が最も安い
●強度が最も高い
●開閉の際に軽い

それぞれ順番に解説します。

価格が最も安い

アルミサッシは、他の種類のサッシと比較すると価格が最も安いです。そのため、既存の団地や賃貸などで広く使用されています。

強度が最も高い

アルミサッシは、素材が金属のアルミニウムで強度が最も高いため、強度や耐風圧が求められる高層ビルで多く採用されています。

開閉の際に軽い

アルミサッシは、他の素材より軽量のアルミニウムで作られています。そのため、掃き出し窓であっても開閉の際に力を要しません。

アルミサッシのデメリット

アルミサッシの代表的なデメリットとして以下の点が挙げられます。

●断熱性能が極端に低い
●結露が大量発生する
●光熱費が高くなる

それぞれ順番に解説します。

断熱性能が極端に低い

アルミサッシは、他の種類のサッシと比較すると熱が移動しやすいため、サッシで断熱できず外気の影響を大きく受けてしまいます。

結露が大量発生する

アルミサッシは、冬場の冷たい空気をそのまま室内に入れてしまうため、室内の暖かい空気に触れると水滴になり結露が大量発生します。

光熱費が高くなる

アルミサッシは、室内が外気温に左右されやすいため、快適な室温を維持するために冷暖房の負荷が高くなり光熱費も高くなります。

まとめ

本記事では、断熱に最重要のサッシの中で、アルミサッシの価格や性能などの特徴、採用する場合のメリットとデメリットを詳しくご紹介しました。

アルミサッシは、断熱性能が極端に低いので新築の戸建てでは採用されなくなっているサッシです。価格は安いですがサッシの価格差は冷暖房費の削減で回収できるため、これから家づくりをされる方にはおすすめできないサッシと言えるでしょう。

EQUALでは、アルミ樹脂複合サッシのトリプルガラス（LIXILのTW）を標準にしており、熱貫流率「1.04」と断熱性能は非常に高いです。快適な室内環境や結露防止で長持ちする家づくりに興味をお持ちの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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